<イスラエルのガザ侵攻に関する声明>

 2023年10月にイスラエルは、ハマースによる襲撃をきっかけにガザ侵攻を開始し、今日に至ってもなおも軍事行動を止めず、すでにガザ地区での死者数は4万5千人を数えました(ガザ地区保健省、2024年12月16日発表)。多数の乳幼児を含む一般市民を大量に死に至らしめているこのようなイスラエルの戦闘行為は、基本的人権の尊重の観点から、さらに人道上、国際法上も正当化できるものではありません。また、1967年の第3次中東戦争以降、イスラエルはガザ地区のほか、東エルサレム、ヨルダン川西岸の占領を続けており、その中でイスラエル軍、当局による人権蹂躙が数多く起きていると伝えられています。
 現代史研究会は、「科学としての歴史学の樹立」をめざし、同時に「民主的な立場に立」って研究を発展させることを目的としています。近現代の歴史を研究することを目的とする当研究会では、すべての人の基本的人権が尊重されるべきであることを前提として学術研究をおこなっており、過去の惨劇を想起させる蛮行・虐殺が現在進行形で繰り広げられる状況を傍観することはできません。それゆえ、わたしたちは以下の事項を求めます。


1) イスラエルとハマースは即時に停戦すること。
2) イスラエルは、ガザ地区、東エルサレム、ヨルダン川西岸における市民に対する人権侵害を停止すること。
3) 国際社会は、イスラエル政府が国際法違反行為を止め、適切な行動をとるようあらゆる平和的手段を尽くすこと。また、イスラエルへの武器援助、武器輸出、軍事技術開発援助など、ガザでの虐殺を間接的に支えることにつながる一切を停止すること。


現代史研究会 会員有志