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2023年度第46回ドイツ現代史学会開催ご案内

各位
酷暑の候、皆様いかがお過ごしでしょうか。
この度、以下の要領で第46回ドイツ現代史学会を開催いたします。今回は、開催要項、プログ
ラムの概要をお知らせいたします。
今回は、対面での開催となります。対面での開催は、2019年度以来となります。皆様におかれ
ましては是非ともご参加くださいますよう、お願い申し上げます。
参加をご希望される方は、googleフォームでの登録確認のご協力をお願いいたします。なお、
あくまでも、おおよその参加人数の把握のためであり、登録されていない場合でも、当日の参加
は問題ありません。

2023年8月25日
2023年度第46回ドイツ現代史学会運営委員会
永山のどか(青山学院大学)
割田聖史(青山学院大学)

2023年度第46回ドイツ現代史学会

日時:2023年9月30日(土)10時30分~
場所:青山学院大学青山キャンパス総研ビル(14号館)11階第19会議室
参加登録のお願い:https://forms.gle/3Z8ri88G6qGnQoVf7

「事前参加登録用フォーム」での事前の参加確認をお願いいたします。フォームのと
りあえずの締め切りは9月28日(木)です。ただし、登録されていなくても、当日参加
でも問題ありません。その場合、下記の連絡先にメールをいただけると助かります。

プログラム:(当日までに変更がある可能性があります。)
9月30日(土)
午前の部
自由論題報告(報告40分+質疑応答10分)(報告者/司会者敬称略)
10:30~10:35 開催挨拶・事務説明
10:35~11:25 大谷実(岩手県立大学)

「1950年代の西ドイツにおける非定住者問題とシンティ・ロマ政策」/司会 武井彩佳(学習院女子大学)

11:30~12:20 末次圭介(秀明大学)

「現代アルザスにおける地域主義運動の展開および特徴」/司会 西山暁義(共立女子大学)

午後の部
シンポジウム
「歴史学から戦争をとらえなおす―戦争・意識・境界―」
(登壇者敬称略)
14:00~14:05 趣旨説明
14:05~14:45 鍋谷郁太郎(東海大学)
「第一世界大戦と兵士―何故彼らは4年間も戦い続けていたのか」
14:45~15:25 野村真理(金沢大学名誉教授)
「戦争と「国民の境界」」
<休憩10分>
15:35~16:15 柳原伸洋(東京女子大学)
「歴史学者はロシア・ウクライナ戦争にどのような『歴史』を見たのか
―ドイツ・メディアの事例を中心に―」

<休憩15分>
16:30~17:30 質疑応答


シンポジウム趣旨
ロシアが、2022年2月にウクライナに侵攻して1年半が過ぎた。ロシアは当初早期に戦闘が終了
することを目論んでいたようだが、その望みは既に絶たれている。また、核使用がしばしば仄め
かされるが、今のところ実際に使用されてはいない。つまり、現状は、「通常の」戦闘が長期に
渡って続いている状況といえる。この状況は、前線の戦闘員だけでなく、ロシア、ウクライナの
「銃後」の国民も、その生活が戦争に組み込まれることで、戦争が日常化するに及んでいる。
このような現状を踏まえ、「戦争」をいま再度学問的に考えてみる機会を持つ必要がある。特
に、今回のロシア-ウクライナ戦争における戦闘の長期化、国民生活の動員、国境変更要求、ナシ
ョナリズムに基づく扇動などを考えた場合、第一次世界大戦、第二次世界大戦に関する歴史学の
知見に再び光を当て、現在の戦争を歴史的な事例から相対化していくことは決して無駄ではない
だろう。
そこで、本シンポジウムは、第一次世界大戦、第二次世界大戦を事例に、長期化する戦闘の遂
行という問題、国境問題、ナショナリズムに基づく扇動による人々の分断について検討する。そ
して、現在のドイツの歴史家たちが、歴史を研究するものとして、現在の戦争をどのようにとら
えているかを見ていくこととしたい。


ドイツ現代史学会総会
17:30~18:00 今年度運営委員会からのご挨拶

会計報告
次年度開催校・運営委員のご紹介等

(問合せ先)2023年度第46回ドイツ現代史学会運営委員会
青山学院大学 割田聖史
doitsugendaishi46@gmail.com

2022-23年度 現代史研究会 7月例会

【国際ワークショップ「東欧の体制転換と新自由主義――1989年以降のヨーロッパ」】
The New Order on the Old Continent:
The History of Neoliberal Europe after 1989
日時:2023年7月22日(土)15:00-18:00
場所:成城大学 3号館311教室
使用言語:英語
実施形態:対面+オンライン(Zoom)
オンライン参加用の登録フォーム:https://forms.gle/MeDWB8vRydaMBnTu5
対面参加の方はフォーム入力は不要です。直接、会場にいらしてください。

報告者:フィリップ・テーア(ウィーン大学)
      Philipp Ther (University of Vienna)

コメンテータ:板橋拓己(東京大学)
       福元健之(福岡大学)

主催:現代史研究会、東欧史研究会
   科学研究費補助金・基盤(C)20K01482
共催:成城大学研究機構グローカル研究センター

問い合わせ:福田 宏(成城大学)hifukuda@seijo.ac.jp


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フィリップ・テーア(Philipp Ther, 1967-)。ウィーン大学教授。中央ヨーロッパ史。同大において転換史研究センター(RECET)を設立。フィレンツェの欧州大学院(EUI)にて欧州比較史担当の教授を歴任。著書『旧大陸の新秩序:新自由主義的ヨーロッパ』(ズアカンプ社、独語、初版2014年)は2015年のライプツィヒ書籍見本市にてノンフィクション部門賞を受賞。本書は、英訳 Europe since 1989: A History (Princeton Univ. Press, 2016) の他、ポーランド語、チェコ語、フィンランド語、ブルガリア語、中国語に翻訳されている。この作品は、旧東欧における体制転換の歴史など、その後の転換史研究3部作にとっての出発点となった。2点目は『もう一つの歴史の終わり:大転換について』(ズアカンプ社、2019年)(ポーランド語2020年、チェコ語2022年)、3点目は共著の『転換の嵐のなかで:社会主義期からEU時代にかけての二つの造船所』(ズアカンプ社、2022年)である。2点目の著作については、2023年に英訳(増補改訂版)How the West Lost the Peace: The Great Transformation since 1989 (Polity Press) が刊行される予定である。

初期の研究成果として、難民・移民史、民族浄化、音楽などについての著作がある。以下、各著作の英訳タイトルを挙げる。The Dark Side of Nation States: Ethnic Cleansing in Modern Europe, Berghahn Press, 2014 (German 2011, Polish 2012, Czech 2017); The Outsiders: Refugees in Europe since 1492, Princeton Univ. Press, 2019 (German 2017, Spanish 2022); Center Stage: Operatic Culture and Nation Building in 19th Century Central Europe, Purdue Univ. Press, 2014 (Czech 2008, German 2005). また、合計で12冊の共著があり、計15のヨーロッパ言語に翻訳されている。2019年には、研究者に授与されるオーストリア最高の賞であるヴィトゲンシュタイン賞を受賞。

なお、現時点で邦訳された著作はないものの、代表的作品である『旧大陸の新秩序:新自由主義的ヨーロッパ』(2023年に増補改訂された版)の翻訳が予定されている。

テーア氏の詳細については:https://transformations.univie.ac.at/en/members/philipp-ther/

『現代史研究』第68号発送のご連絡と会費納入のお願い

2023年4月7日に、『現代史研究』第68号を皆様宛に発送いたしました。すでにお手元に届いた方もおられるかと存じますので、ご査収のほどよろしくお願いいたします。また、新年頃の発送ができず、遅れてしまいましたこと、お詫びいたします。

また、会費の振り込み用紙も同封しています。一昨年度と同様、昨年度分の会費の支払いが全体的にふるっておらず(これはコロナ禍に伴い、会誌を発送できなかったことと関連しております)、結果として、当会の財政は現在きわめて厳しい状況におかれています。

つきましては、会員の皆様におかれましては、誠に恐縮ですがなるべく早い段階での年会費のお支払いをお願い申し上げます。
また、未払い会費のある会員におかれましては、同封いたしました個人票をご参照のうえ、過年度分もお支払いいただけますと幸いです。

最後に、時節柄、ご就職・ご異動・ご退職等で、ご所属・ご住所・ご連絡先(メールアドレス、電話番号等)の変更がある方もいらっしゃるかと存じます。ご変更のある方におかれましては、こちらもなるべく早い段階で、ご連絡いただけますと幸甚です。

今後とも本会の運営に対して、変わらぬご理解とご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

現代史研究会運営委員会

2022-23年度 現代史研究会 6月例会

日時: 2023年6月10日(土)15:00-18:00
会場:青山学院大学 青山キャンパス 17号館17302教室
実施形態:対面+ オンライン (zoom)
オンライン参加用の登録フォーム:https://forms.gle/qjw3fCAapD2inwnP7 ※対面参加の方はフォーム入力は不要です。直接、会場にいらしてください。

書評会 佐藤真一『ランケと近代歴史学の成立』(知泉書館、2022年)
●趣旨説明・著者紹介: 飯田洋介(駒澤大学)
●著者による本書の紹介: 佐藤真一(国立音楽大学名誉教授)
●評者:① 今野元(愛知県立大学)
     ② 葛谷彩(明治学院大学)
●著者からのリプライ&全体討論